Wi-Fiを使っていて「動画が止まる」「Webページがなかなか開かない」「特定の部屋だけ通信が遅い」と感じることはありませんか?
Wi-Fiが遅い原因は、電波の届きにくさ、ルーターやスマートフォンの状態、家庭内の通信量、インターネット回線の混雑など、いくつか考えられます。
- 症状からWi-Fiが遅い原因を絞り込む方法
- 通信速度を正しく比較する手順
- 自分で試せる具体的な改善方法
- ルーターの買い替えや回線変更を検討するタイミング
最初から機器を買い替える必要はありません。まずは原因を切り分け、費用をかけずにできることから確認しましょう。
1.Wi-Fiが遅い原因を症状から確認する
最初に確認したいのは、「いつ」「どの場所で」「どの端末で」遅くなるかです。同じWi-Fiの問題でも、症状によって試すべき対策は異なります。
| 気になる症状 | 考えられる原因 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| ルーターの近くでは速いが、離れた部屋では遅い | 距離、壁、階数などによる電波の弱まり | ルーターの近くと遅い部屋で速度を比較する |
| 夜になると遅くなる | 回線や接続先の混雑、家庭内の利用増加など | 昼と夜に同じ条件で速度を測る |
| スマートフォン1台だけ遅い | 端末の設定、処理状態、接続状況など | 別の端末でも同じ場所で確認する |
| 家中の端末で遅い | ルーター、回線、通信障害など | ルーターの状態と回線の障害情報を確認する |
| 家族が同時に動画を見ると遅い | 家庭内の通信量や回線の混雑 | 利用端末を減らした場合と比較する |
| 動画やゲームだけ不安定 | 通信速度以外に、遅延や通信の揺らぎなど | ほかのサービスでも同じ症状が出るか確認する |
2.Wi-Fiの通信速度を測定する方法
改善方法を試す前に、現在の通信状況を確認しましょう。感覚だけでは、実際に改善したのか判断しにくいためです。
測定するときの手順
まずは普段使っているスマートフォンやパソコンで測定します。
ルーターに近い場所で測定し、現在の速度を記録します。
端末を変えず、寝室や2階など、普段遅い場所でも測定します。
可能なら昼と夜に測定し、時間帯による差を確認します。
設置場所などを変更した後、同じ端末・場所・測定方法で比較します。
測定結果で確認する項目
- 下り速度:動画視聴やWebページの閲覧などで使う、データを受信する速度
- 上り速度:写真や動画の送信、オンライン会議での映像送信などに関係する速度
- 応答時間(Ping):通信相手との応答にかかる時間。オンラインゲームなどでは重要になることがあります
速度測定サービスを利用すると、これらの数値を確認できます。測定サーバーや時間帯によって結果は変わるため、1回の数値だけで判断せず、複数回の結果を参考にしましょう。
測定結果は、利用端末、Wi-Fi規格、回線契約、測定先などによって変わります。特定の速度を下回っただけで、必ず回線に問題があるとは限りません。
3.今すぐ試せるWi-Fi改善方法
① ルーターを再起動する
急に通信が不安定になった場合は、ルーターの再起動を試してみましょう。一時的な不具合が解消することがあります。
- ルーターの説明書を確認する
- 電源を切り、説明書に従って待つ
- 電源を入れ直し、ランプが安定するまで待つ
- 同じ場所で通信状況を再確認する
光回線を利用している場合、ONUなど別の機器があることもあります。接続機器の電源を操作する際は、機器の説明書や回線事業者の案内に従ってください。
② ルーターの設置場所を見直す
ルーターから離れた部屋だけ遅い場合は、設置場所の見直しが有効なことがあります。
- 床に直接置かず、少し高い位置に置く
- 可能なら家の中央に近い場所に置く
- 棚の奥や家具の陰を避ける
- 金属製の家具や水槽などの近くを避ける
- 電子レンジなど、電波干渉の原因になり得る機器から距離を取る
移動できない場合は、設置場所を少しずつ変え、その都度、遅かった部屋で通信状況を確認しましょう。
③ 2.4GHzと5GHzを使い分ける
| 周波数帯 | 特徴 | 向いている場面の目安 |
|---|---|---|
| 2.4GHz | 比較的遠くまで届きやすい一方、ほかの機器と電波が干渉することがあります | ルーターから離れた部屋など |
| 5GHz | 高速通信に適していますが、障害物や距離の影響を受けることがあります | ルーターに比較的近い場所など |
ルーターと端末が対応していれば、接続先の周波数帯を切り替えて比較してみましょう。5GHzに変更すれば必ず速くなるわけではなく、住環境によって適した接続先は異なります。
④ 使っていない端末の通信を確認する
家族が動画を視聴したり、大容量ファイルをダウンロードしたりしていると、家庭内の通信が混み合うことがあります。
一時的に大容量のダウンロードなどを停止し、通信状況が変化するか確認しましょう。使っていない端末の接続を切るだけで必ず改善するとは限りませんが、原因を絞り込む手がかりになります。
⑤ スマートフォンやパソコンを確認する
特定の端末だけ遅い場合は、ルーターを買い替える前に端末側を確認します。
- 端末を再起動する
- Wi-Fiを一度オフにしてからオンにする
- 別の端末でも同じ場所で速度を比較する
- OSやネットワーク設定に問題がないか確認する
Wi-Fiの接続を削除して再登録する場合は、パスワードなど再接続に必要な情報を確認してから行いましょう。
⑥ ルーターの性能や使用年数を確認する
古いルーターや、利用台数・通信量に対して性能が不足しているルーターでは、十分な速度が出ない場合があります。
ただし、遅い原因が回線や設置環境にある場合、ルーターを新しくしても改善しないことがあります。買い替える前に、近くで測った速度や、対応するWi-Fi規格、接続台数などを確認しましょう。
4.場所によって遅い場合は中継機やメッシュWi-Fiも検討
リビングでは問題ないのに、寝室や2階だけ遅い場合は、電波が届きにくいことが原因の一つとして考えられます。
- Wi-Fi中継機:既存のWi-Fi電波を中継して、届きにくい場所を補う機器
- メッシュWi-Fi:複数の機器を連携させ、家の中を広くカバーする仕組み
どちらが適しているかは、住宅の広さ、階数、壁の構造、設置場所などによって異なります。中継機を設置する場合も、電波が弱すぎる場所では十分な効果が出ないことがあるため、親機との距離を考えて設置することが大切です。
5.改善しない場合はインターネット回線を確認
ルーターの近くでも複数の端末が遅い場合は、Wi-Fiの電波だけでなく、ルーターやインターネット回線側の問題も考えられます。
回線変更を決める前に確認すること
- 契約している回線事業者の障害・メンテナンス情報
- 昼と夜で通信速度に差があるか
- ルーターやONUなどの接続機器に異常がないか
- 契約している接続方式や利用条件
- 有線接続が可能な場合、有線でも遅いか
有線接続でも遅い場合は、Wi-Fiの電波だけが原因ではない可能性があります。ただし、有線接続でも端末、ルーター、回線など複数の要因が関係するため、結果だけで原因を断定しないようにしましょう。
夜間の混雑が疑われる場合も、すぐに契約を変更するのではなく、時間帯別の測定結果や事業者の案内を確認したうえで比較することが大切です。
6.あなたのWi-Fi環境に合う改善方法を確認
Wi-Fiが遅い原因によって、必要な対策は異なります。電波の届き方を見直せばよい場合もあれば、端末や回線を確認したほうがよい場合もあります。
今のWi-Fi、改善できるか診断してみませんか?
5つの質問に答えて、現在のWi-Fi環境で見直したいポイントを確認しましょう。
診断結果を参考に、機器の設定や設置場所など、できることから試してみてください。
7.よくある質問
まずは遅い場所とルーターの近くで速度を比較し、ルーターの再起動や設置場所の見直しを試しましょう。変更前後を同じ条件で測定すると、効果を確認しやすくなります。
回線や接続先の混雑、家庭内で同時に利用する端末の増加などが考えられます。昼と夜に同じ端末・場所で測定し、ルーターの近くでも遅いかを確認しましょう。
ルーターの性能不足が原因なら改善する可能性がありますが、回線の混雑や電波の届きにくさなどが原因の場合は、買い替えだけでは解決しないことがあります。先に原因を切り分けることをおすすめします。
電波が届きにくい場所の改善に役立つ場合があります。ただし、設置場所や住宅の構造によって効果は異なり、すべての部屋で速度が上がるとは限りません。
利用環境によって結果は異なります。現在の回線、利用人数、住居の設備、契約条件などを確認し、自分の環境に合うかを比較して判断しましょう。
まとめ|原因を切り分けてから対策しよう
Wi-Fiが遅い原因は、電波の届きにくさ、周波数帯、端末、ルーター、家庭内の通信量、インターネット回線などさまざまです。
- ルーターの近くと遅い場所で速度を比較する
- 昼と夜など、時間帯による差を確認する
- 再起動や設置場所の見直しを試す
- 特定の端末だけ遅いのか、すべての端末で遅いのか確認する
- 中継機やルーターの買い替えは、必要性を確認してから検討する
- 改善しない場合は回線の障害情報や契約条件も確認する
原因を一つずつ絞り込めば、不要な買い替えや回線変更を避けやすくなります。まずは現在の通信状況を確認し、自分の環境に合った改善方法を試してみましょう。

